かみ合わせ治療
かみ合わせ治療って何?
かみ合わせによる体の症状(体のしびれ・肩のこりなど)・筋肉の緊張や、顎の関節の痛み・ガクガクする・口が開きずらいなどの症状がある場合、精密検査をします。
精密検査の結果、かみ合わせが原因と考えられる場合は、顎の関節の位置・かみ合わせの高さなどを、決定するためのマウスピース(スプリント)を作成します。このマウスピースを食事以外の時に使用していただき、最低2週間経過を観察します。その後、かみ合わせの位置を確認するため、再検査をします。
かみ合わせの状態が改善され、体の症状が緩和または、顎の動きがスムースになってきたら、かみ合わせのチェックをし、歯がぶつかってしまい邪魔になっている部分の調整をします。その状態で、問題なく経過すれば、定期的な検診となります。改善しない、もしくは今の状態を維持するための治療が必要になることがあります。このような場合、矯正治療やかぶせ物の治療に移行します。 最終的には、改善されたかみ合わせを維持するために定期検診をし、健康な状態を維持します。
歯並び・かみ合わせが悪くなる原因
悪い歯並び(不正咬合)の原因は、遺伝的(家系的)なものと、環境的なものに分けることができます。 どこまでが遺伝的で、どこからが環境的なものかを区別することはできませんが、いずれの場合でも、そのかみ合わせと年齢に応じて治療はできるのです。
上顎前突(実際は下顎が後退している)・下顎前突などは、遺伝的要素と環境的な要素が組み合わさったものです。環境的なもので多く見られるのは、歯と顎の大きさのアンバランスから起こる乱ぐい歯(歯のガタガタがある)です。また、歯並びに問題を起こす環境的な要因のなかに、指しゃぶり・口呼吸・爪をかむ・頬づえ・飲み込むとき舌が前歯を押している、などがあります。また下顎前突などは、親知らずが前にはえている歯を後ろから押してしまうために、下顎の成長を促進してしまうことがあります。
このように上下の顎のバランスが崩れた状態で成長してしまうと、顎の関節やそれらの周囲の筋肉のバランスが崩れてきます。その状態で、長い年月が経過したり、全体のバランスを考えずに歯の治療をしてしまうなどで、そのバランスがもっと崩れてきます。そうすると体の症状や、顎の痛みとなって現れてきます。 そのため、歯並びを美しく整った状態にするには、乳歯から永久歯への生え代わりがうまくいくかどうか、これらの習慣やクセがないかが、大きな鍵を握っています。また、この時期に歯並びやかみ合わせを治さずに経過してしまった場合でも、全体のバランスを整え、現在の体の状態に応じて治療していけば、歯並びを美しく、体も健全になります。
理想的な(正しい)歯並び・歯とは?
左右の歯のずれがない
しっかり咬んでいる
上の歯が下の歯を覆っている(前歯で2~3mm)
出っ歯や受け口がない
開咬がない(奥歯を咬んだ時、上と下の前歯が開いてしまう)
八重歯などのでこぼこや、ねじれた歯がない
笑った時に歯肉が見えすぎない
顎をスムーズに動かすことができ、顎の関節に異常がない
(かみ合わせが原因の肩こり・首のこり・耳鳴りがない)
むし歯がない
歯ぐきが腫れていない
どんな検査をするの?
顔写真・口腔内写真
歯の型取り
顎の位置の確認 咬合器付着
レントゲン(4から5種類) 歯や骨、顎全体 むし歯や歯周病の確認 顔の骨格 正面・側面 顎の関節
歯周病の検査
カリエスリスクテスト
筋触診
顎の関節の検査(アキシオグラフ)